ドクターコラム

COLUMN 03 根管治療は見えない基礎を治す大切な治療

根管治療とは、歯髄を除去する治療です。歯の内部にある「歯髄」と呼ばれる神経や血管を含む組織が、細菌に感染したり、外傷によって壊死したりした場合に必要となります。
根管治療は、「神経を抜く」とも表現されますが、神経の通っている細かな管をきれいにする繊細な治療であり、歯の基礎を治す重要な治療でもあります。根管治療の精度により、歯の寿命が左右する場合もあります。

根管治療の流れ

根管を露出

STEP01根管を露出

歯の象牙質の残りや、詰め物があれば取り除いて根管を露出させます。

歯髄を除去

STEP02歯髄を除去
歯髄を除去 イラスト

細菌に感染した歯髄(または、壊死している歯髄)を、専用の器具を用いて除去します。

根管長測定

STEP03根管長測定
根管長測定 イラスト

根管長測定器を用いて根管の長さを測定したり、内部の状態を確認したりします。

洗浄・消毒

STEP04洗浄・消毒
洗浄・消毒 イラスト

薬剤を用いて根管内部を洗浄・消毒します。

根管充填

STEP05根管充填
根管充填 イラスト

炎症がないことを確認できたら、根管内部に薬剤を詰め、細菌感染を防ぐために密封します。
※根管内の細菌が完全に除去されるまで、この作業を何回か繰り返す場合もあります。

土台構築

STEP06土台構築
土台構築 イラスト

根管充填後に、根管内部に被せ物を装着するための土台を作ります。
また、被せ物を作成するための型取りをします。

被せ物を装着

STEP07被せ物を装着
被せ物を装着 イラスト

作成した被せ物を装着し、噛み合わせの調整を行います。

根管治療が必要となる病気と症状

虫歯が進行して歯根部分にまで炎症が達してしまうと、根管治療が必要になります。重度になると、炎症は歯根だけでなく、歯を支える骨にも悪影響を及ぼします。自覚症状がない場合もあるため、注意が必要です。

歯髄炎

歯髄炎

歯髄炎とは、虫歯が進行して、炎症が歯髄にまで達した状態です。歯髄炎になると、根管治療により炎症が起きている神経を除去することが必要になりますが、神経を元の健康な状態に戻せる(可逆性歯髄炎)場合には、神経を保存できます。

神経を残すことは歯の寿命に大きく影響するため、進行させないよう、気になる症状がある場合は、早めに受診することが大切でしょう。

歯髄炎 イラスト

歯髄炎の症状

歯髄炎の症状は、進行度により異なります。さまざまな刺激により痛みを生じますが、軽度歯周炎の場合には冷たいものや甘い物に反応し、重度になるとあたたかいものに反応するようになります。

  • 冷たいものがしみる
  • 甘い物がしみる
  • 温かいものがしみる
  • 何もしていなくても鈍い痛みがある

歯髄壊死

歯髄壊死

歯髄炎がさらに進んでしまうと、歯髄を構成している各組織や細胞が壊死してしまいます。すると、神経が働かなくなり、痛みなどの自覚症状では病気の進行に気づきにくくなってしまいます。虫歯以外でも、外傷によるダメージが強ければ歯髄壊死になってしまうケースもあります。

根尖性歯周炎

根尖性歯周炎

根尖歯周炎(こんせんししゅうえん)とは、細菌の影響が歯を支えている骨の先端部分にまで達している状態です。その原因には、虫歯の進行、過去に根管治療を行った部位の再感染、外傷によるダメージがあげられます。

根尖性歯周炎の症状

病気の進行度によって、変わってきますが、重度になれば痛みが強くなり、腫れがひどくなる場合もあります。

  • 歯肉が腫れたり、膿が出たりする
  • 強い痛みがでてしまう事もある
  • 噛み合わせの際に痛みがでる

根管治療に関するQA

根管治療は痛いですか?

根管治療は麻酔をかけて行いますので、麻酔が効いている状態であれば痛みを感じることはほとんどありません。ただ、麻酔が切れてしまうと、神経を抜いた歯そのものの痛みではなく、その歯の周りの神経が一時的に過敏になってしまうため、痛みが生じることもあります。

根管治療の治療期間を教えてください

根管治療は、早ければ3回程度で終わりますが、治療が長引くことも珍しくありません。根管内の炎症の度合や根の本数などによって、治療にかかる期間は違ってくるでしょう。
根の先まで消毒し、根管がしっかりきれいになったら治療は完了しますが、個人差もあります。

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