ドクターコラム

COLUMN 02 歯周病を予防するには

歯周病の恐ろしさは、初期症状に気付きにくく進行しやすい点にあります。症状に気付いた頃には、ある程度進行してしまっているのです。そのため、「サイレント ディジーズ(静かに進行する病気)」と呼ばれています。
かつて歯周病は、「治らない病気」と認識されてきましたが、近年は適切な治療を行うことによって改善可能な病気となっています。多くの歯を失う原因にもなるため、歯周病について知り、予防に努めることはもちろん、何らかの症状に気付いたら早めに受診することが大切です。

歯の模型を持っている歯科医師

歯周病を防ぐためのプラークコントロール

歯周病を防ぐためのプラークコントロール

歯周病を予防するには、プラーク・歯石をしっかり除去することが大切です。しかし、歯周病になった人が、歯磨きをしていなかったとは限りません。毎日歯磨きをしている人でも、歯周病になる人はいます。歯磨きしているにも関わらず、歯周病になってしまうのは、正しく歯磨きを行えていないことが理由の一つでしょう。

当院では、歯磨き指導を行っていますが、大人の方にも多く受けていただいています。「磨けているつもり」の方はとても多く、歯の磨き方を見直して、正しいブラッシングを身につけることが大切です。

歯と歯科医師のイラスト

PMTC

PMTC
歯を綺麗に治療している歯医者のイラスト

PMTCとは、歯科医院で行う徹底した歯面のクリーニングを言います。
丁寧に歯磨きをしているつもりでも、誰にでも磨き残しはあるものです。PMTCは、専用の器具・薬剤を使用して徹底的に汚れを除去し、病気が発症しにくい口腔環境をつくります。

歯周病を効果的に予防するために

歯周病を効果的に予防するために

歯周病を予防するには、適切なプラークコントロールを行うことが不可欠です。しかし、それだけでなく歯周病の発症リスクを高める要因を減らすことも大切です。

歯周病の発症リスクを高める要因

歯周病の根本の原因はプラーク内の細菌ですが、汚れが溜まりやすい口腔環境になっていたり、歯肉の血流を悪くなり感染しやすい状態になっていたりすると、発症リスクは高くなってしまいます。

要因1
悪い噛み合わせ・歯並び
要因2
適合していない被せ物
要因3
ストレス
要因4
喫煙習慣
要因5
睡眠不足・疲労
歯周病と糖尿病の関係

歯周病は糖尿病の「第6の合併症」とも呼ばれているほど、糖尿病の人が歯周病になりやすいことがわかっています。また、歯周病と糖尿病は相互に悪影響を与えるともされています。
糖尿病の方は特に、歯周病予防にも努めることが大切でしょう。

歯周病をイメージしたイラスト

歯周病の症状について知ることも大切です

歯周病が進行して歯槽骨が吸収されると、歯周病治療だけでもとの骨量に戻すことはできません(骨を増やす治療が必要になります)。
そのため、初期段階で気付いて適切な治療を行うことが重要になってきます。歯周病の症状に早く気付き、進行させないことが大切です。

歯周病の症状

歯周病の主な症状には、次のような症状があります。当てはまる症状があるならば、歯周病になっている可能性は否定できないでしょう。早めに歯科医院で検査を受けることをおすすめします。

  • 起床時に口のネバつきが気になる
  • 口臭を指摘された
  • 歯磨きをした時に出血する
  • 歯茎が腫れることが多い
  • 歯が長くなった(歯茎が下がった)感じがする
  • ぐらぐらする歯がある

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