インプラントと入れ歯・ブリッジ、どれが自分に合っている?

インプラントと入れ歯・ブリッジ、どれが自分に合っている?

~失った歯の治療法を歯科医がわかりやすく解説~

こんにちは。
古木歯科の院長、古木です。

診療をしていると、患者さんからよく「歯を失ってしまったけど、インプラントと入れ歯、ブリッジのどれがいいのかわからない」とご相談をいただきます。
実際、どの治療にも長所と短所があり、どれが最適かはその方のお口の状態や生活スタイルによって異なります。

今回は、3つの治療法の違いをできるだけわかりやすく整理しながら、「自分に合う治療法を選ぶための考え方」をお伝えしていきます。

目次

  1. 1. 歯を失ったときに選べる3つの治療法とは
  2. 2. インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いを比較
  3. 3. それぞれのメリットと注意点
  4. 4. 実際にどんな人にどの治療が向いているのか
  5. 5. 長く快適に使うために大切なこと
  6. 6. まとめ:自分に合った治療で「噛める幸せ」を取り戻そう

1. 歯を失ったときに選べる3つの治療法とは

永久歯を失ってしまった場合、そのまま放置してしまうと噛み合わせが崩れたり、隣の歯が傾いたり、骨がやせてしまうなどのトラブルが起こります。そのため、できるだけ早めに「失った歯を補う治療」を行うことが大切です。

代表的な方法は次の3つです。
・インプラント
・ブリッジ
・入れ歯(義歯)

それぞれにメリット・デメリットがあり、「どの要素を重視するか(見た目・費用・期間・快適さ)」で選び方が変わります。

2. インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いを比較

以下の表に、代表的な比較ポイントをまとめました。

比較項目 インプラント ブリッジ 入れ歯
見た目の自然さ ★★★★★(最も自然) ★★★★☆ ★★☆☆☆
噛む力の強さ ★★★★★(天然歯に近い) ★★★☆☆ ★★☆☆☆
他の歯への影響 なし(削らない) あり(隣の歯を削る) なし(バネあり)
治療期間 3〜6ヶ月 2〜3週間 2〜3週間
費用の目安 35〜55万円前後(自費) 1〜3万円(保険) 1〜5万円(保険)
耐久性 10〜20年以上 7〜10年 5〜7年

3. それぞれのメリットと注意点

【インプラント】
メリット:自分の歯のようにしっかり噛める。見た目が自然。隣の歯を削らない。
デメリット:手術が必要、費用が高い、期間が長い。

【ブリッジ】
メリット:短期間で治療可能。固定式で違和感が少ない。
デメリット:健康な歯を削る必要がある。支えの歯に負担がかかる。

【入れ歯】
メリット:費用を抑えやすく、治療が短期間。
デメリット:違和感が出やすく、見た目や噛む力の面で劣る。

4. 実際にどんな人にどの治療が向いているのか

・見た目と機能性を重視する → インプラント
・短期間で治したい → ブリッジ
・手術は避けたい → ブリッジ・入れ歯
・費用を抑えたい → 入れ歯
・他の歯を守りたい → インプラント

5. 長く快適に使うために大切なこと

どの治療法でも、定期的なメンテナンスが欠かせません。
・インプラント:3〜4ヶ月ごとのチェック
・ブリッジ:支えの歯の虫歯予防
・入れ歯:調整と清掃
治療して終わりではなく、使い方が寿命を左右します。

6. まとめ:自分に合った治療で「噛める幸せ」を取り戻そう

歯を失うことは決して珍しいことではありませんが、現代の歯科医療では再びしっかり噛むことが可能です。
大切なのは「最も良い治療」ではなく、「自分に合った治療」を選ぶこと。
当院ではCT検査や咬合チェックをもとに、患者さん一人ひとりに合わせた最適な方法をご提案しています。

インプラント・ブリッジ・入れ歯でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。