歯医者では、虫歯や歯周病をはじめとする病気の治療を行います。
しかし、それだけでは患者様のお口の健康を守ることにはつながりません。
治療によって痛みをなくすだけでなく、病気の発症・再発を予防することが必要だと考えています。
当院では、患者様のお口の健康を守るため、病気を「発症・再発させない」ための治療をご提供しています。

ただ単にクリーニングを行っただけでは、効果的に歯を守ることはできません。そのため、科学的根拠に基づいて、一人ひとりの患者様に合った予防治療が必要だと考えています。
当院では細菌検査により病気のリスクを把握し、患者様の年齢や生活習慣、セルフケアの状況などを総合的に考慮したうえで、科学的根拠に基づいた予防治療をご提供しています。
また、時間軸で捉えることに努め、過去から現在で、お口の中の状態がどのように変化したのかを明確にし、将来のお口の状態がどのようになるのかを予測したうえで、必要な予防治療をご提案します。

当院では病気の発症にかかわる細菌の種類・量、生活習慣、全身疾患、セルフケアの状況などを総合的に考慮して、予防治療を導き出します。「自分は虫歯になりやすい」と自覚している患者様は多いですが、「どうして虫歯になりやすいのか」を把握している人は少ないです。自分の口の中にはどんな細菌がどれだけ存在しているのか、お口の健康を守る力はどのくらいなのかを知ることで、どうすれば虫歯や歯周病を防げるのかが明確になります。
やみくもに予防を行っても、効果的とは言えません。より効果的に虫歯・歯周病を予防するために、科学的根拠に基づいた、細菌レベルの予防治療をおすすめしています。

唾液検査とは、味のないガムを噛み、唾液を採取して質や量、唾液内に含まれる細菌の数を調べる検査です。虫歯の発生には、細菌だけでなく、唾液による中和作用（緩衝能）や再石灰化も影響しています。そのため、唾液の分泌量が不足していたり、歯を守る能力が不足していたりすると、虫歯の発生リスクが高まってしまうのです。
唾液分泌量の不足は、歯周病の発生リスクを高めるほか、口臭の原因にもなります。

唾液検査により病気の発症リスクを把握したら、それに応じた対策が必要になります。決して「虫歯になりやすいから…」と、悲観する必要はありません。予防の意識を高め、適切なケアを始めることが大切です。
当院では、一人ひとりの患者様のお口の中の状態に合った予防方法をご提案し、リスク因子にアプローチすることで高い成果をあげています。
効果的にお口の中の細菌を減らす「殺菌水」「3DS」もおすすめしています。